IT山師はたくさんいる もしくはただの架空の存在

ITで一儲けしてやろう」というタイプ。ITとかWebの世界を金儲けの舞台として割り切り、技術を金儲けの道具として考えられるタイプ。

まだまだ山師が足りない - (旧姓)タケルンバ卿日記避難所

楽天とかLiveDoorとかSEO業者とか、山師はいっぱい居ると思います。
思いますが、そういう奴らは

あれも上手くやっているが、言ってみりゃ所詮は通販だから革新的とは言い難いよな。

これを言っちゃあ、お終えだけどよw - 消毒しましょ!

せいぜい上場益をくらいでお腹いっぱいだった。だから、みんな「IT企業」だったはずの会社が「金融会社」になった。「IT山師」じゃないんだからしょうがない。

「IT山師」 | おごちゃんの雑文

って言われるように我らが求める"IT山師"じゃないってことでしょうか?
IT業界内に居る人はほとんど「あいつらは違うから」って思ってるんでしょうね。


そういう人ってデザイン業界とか音楽業界とかを見てて、なんでIT業界もあんな風になれないのか?って思ってるんじゃないでしょうか。


もしそうなら勘違い。
あちらの業界とは違ってITにアートはありません

デザインや音楽やアパレルの業界ってどんなにブラックでも無尽蔵に人材が供給されるんですよ。
"消費"の対象を創ってるから。アートっぽいから。

これはIT業界では望むべくも無い。
…でもないです 90年後半のITバブルOSSバブルの頃ってそんなかんじでしたよね。 雑誌もいっぱい創刊されて。
IT業界ってあこがれの業界だったでしょ。 でも結局消費の対象を作ってるわけじゃないから、はじけたらおしまい。


ビジネスって観点でも大きく違う。
仕事のスタイルというかビジネス自体がデザイン業界に近いように見えても、現状のIT業界(とくにOSS)には入門者から金を徴収する仕組みが無い(せいぜい書籍くらい)。


これはアパレルとか音楽が強いんだけど、消費する側が提供する側にあこがれを抱いている構図があって、かつ客からクリエイターへの道筋が用意されてる。
ヒドイ言い方すると、才能無いやつでも金さえ払えば輪に入れるしくみ。
これがIT業界には無い。 せいぜいオラクルマスターとかの資格商法くらい。(でもこれって"ITで儲けてる"わけじゃぁないんですよね。)
だからビジネスの生態系としてとても脆弱。


そしてIT業界は"製造業"的なビジネスもうまくできない
人によって生産性は10倍以上違うんじゃないんですか? 安くて良い物をタイムリーに提供できることをビジネスにできないんでしょうか? 人には作れない物を作ればいいじゃない。
なのになんでできないかっていうと、作る側の人間が"山師"とか"肉食系"とか言うてるから。 そういうメンタリティだから。
プログラミングやエンジニアリングの延長上ではなく、断絶したその先に利益やビジネスが存在してると思ってるから。


それだけならまだしも、マーケティングのスキルに対してネガティブな言葉を付けることで、チャレンジの前に逃げ道を用意している。(こういうスタンスの人間はIT業界の外にもいっぱい居る)
利益を追求して、そしてそれに失敗した時に、自分のプログラミングやエンジニアリングが間違ってたわけじゃないと思いたいからでしょ。


結局、現時点のIT業界ってオタクがノートに萌えカット書いてるだけの状態。(はてな界隈だけ?)
同人誌も作って無いくせに商業誌の批判ばっかやってんの。
自分の立ち位置についても「学校に同人誌クラブ(支援する仕組み)が無いから〜」「先輩達もコミケ(利益を上げる道筋)出せてないし〜」って文句ばーっか。
結局、親やクラスメイトにイラストをチラ見せしたりして天狗ってるダケの状態。


というワケでPGやSEは、手っ取り早くお金を調達しようとして建築や土木に近いビジネスに吸い取られていくことになります。