勉強会と助成金

社内勉強会を開催したいといったら、

言うまでも無く、駄目。」

社内で勉強会やりたいと会社に言ったら、「言うまでもない」と断られた。 - 脱エンタープライズ志向

っていわれちゃった〜 って愚痴に対して、http://www.ehdo.go.jp/gyomu/f-3-b.htmlを狙ってみては?との紹介が以下

また、前提としてこんな支給要件があります。

支給条件
(1) 雇用保険の適用事業所の事業主であること。
(2) 職業能力開発推進者を選任し、都道府県職業能力開発協会に選任届を提出していること。
(3) 労働組合等の意見を聴いて事業内職業能力開発計画を作成していること。
(4) 事業内職業能力開発計画に基づく年間職業能力開発計画を作成している事業主であって、当該計画の内容をその雇用する労働者に対して周知していること。
(5) 労働保険料を過去2年間を超えて滞納していないこと。
(6) 過去3年間に雇用保険二事業に係るいずれの助成金についても不正受給を行ったことがないこと。
(7) 訓練を受けさせる期間において、所定労働時間労働した場合に支払われる通常の賃金を支払っていること。

1,5,6,7 はよほどのブラック企業で無い限りは当然クリアしていると思うので、2、3、4が問題ですが、このあたりは社労士に相談してしまえば普通に書式テンプレートがあると思うのでそれほど大きな手間ではないと思います。職業能力開発推進者は推進者なんで人事の担当者レベルの人で十分じゃないかなー。

http://kousyoublog.jp/?eid=2072

残念なことに社労士さんに相談しても「年間職業能力開発計画」のテンプレートを持ってる所は少ないと思います。(ソフトハウス専門社労士とかなら持ってるかも?)
「自社向けに作ってください」と依頼したら…。 何十万円コースですね。


かつ、社労士としても依頼を受けて作るとなると、経営者の意向が反映された計画を責任もって作成しなければなりません。 人事担当者ならいざしらず、1エンジニアの依頼で動けはしないでしょう。


どうすればいいの?

Do It Yourself

開発計画を自分で作ってください。(ただし!親会社があるソフトハウスは無理です!)
サンプルは最寄の雇用能力開発機構へ行けばもらえます。 手続きの方法や書式も丁寧に教えてくれます。


実は他業界に比べてIT業界は訓練計画を作るのが楽です。

IT業界は作業に資格が必要となることはほとんどないし、そもそも業界としてキャリアプランが明確になっていません。
職務階級なんかせいぜい3つか4つ程度だし、昇進条件もどうせ適当ですので、びっくりするくらいシンプルなものが作れます。


まあいくら簡単とはいえ、社内の公式な規則を作成することになるので経営層の巻き込みは必須ですが…。


勉強会で黒字を出すには

もっと強力に巻き込みたいなら、同助成金の中でも「有機実習型訓練に対する助成金」を狙いましょう。


詳しくはhttp://www.ehdo.go.jp/gyomu/f-3-b.htmlを見てもらうとして、簡単に言うと

  • 勉強会のための休暇制度を導入して、誰かが利用したら最初に15万円
  • 利用者一人あたり5万円(20人まで)
  • 休暇中の賃金の三分の一

が、受給可能です。
さらに、この給付金をもらうためには2制度を導入しなければならないので、受給額は倍(賃金助成は別)になります。

ここまで導入すれば要した経費以上の助成額が得られる可能性がでてきます。