エンジニアとして個人指名してもらう場合の注意点
最初にして最大の注意点。
「指名を受けたからといって、すべてを自分で担当しようとしてはならない」
あったりまえじゃん! とおっしゃる方も多いと思いますが*1、プログラマーからエンジニアへとキャリアを歩んできた方々は必ずハマる罠ではないでしょうか?
エンジニアとしてbyNameで仕事が来るようになった時点で、注力しなければならない点があるとすれば「他人を使って顧客の要望を満たす事」だと思います。
他エントリーでも主張してきましたが、顧客が満足してくれているのは問題の解決に対してであって、どう解決したか、や、解決に必要なプログラムを誰が作ったか、ではありません。
言い換えますと、顧客がエンジニアに要求していることは「問題の解決」であって、「プログラムの作成」では無いので、エンジニアはプログラムの作成よりも問題の解決にこそ注力しなければならないのです。
評価されているのは問題解決能力であって、プログラムそのものではないとするならば、エンジニア自身がプログラムを作成するのは最後の手段であり、スタート地点から自分がプログラム作成を行うスタンスは「顧客の要望に反している」と言っても良いとまで思います。
と、偉そうに発言してはいますが、私自身がこの原則を忘れて痛い目に遭いっぱなしであることも付け加えておきます。
もしエンジニアとして独立したなら、引き合いを受けた時点でまず付き合いのある開発会社に見積を依頼し、そこからの見積を元に自社の見積を顧客に提出すべきです。
これは自分自身に万が一の事が起きたときの保険でもありますし、エンジニアとして問題解決にフォーカスするための必須条件でもあると思います。
*1:おそらく、建築にて「匠」と呼ばれている方も、その作業のほとんどは匠以外の方が担当しておられると思います。