プログラムは必要悪

理想的には不要だが、現実には必要な必要悪。

プログラムの価値(4) - suikyojin’s diary

これに同意していただけるのであれば、「負債」か「在庫」かには私はこだわらない。
客に併せて使いやすい言葉を使えばいい。
私の周りには「金持ちとうさん」系が好きな客が多いので、「住宅は負債」という考えに対応させる形で「負債」という言葉を使っている。

なので

価値が減るものが「負債」ならば、直接的に利益を生む仕組みも「負債」ということになる。

プログラムの価値(4) - suikyojin’s diary

このあたりは「負債」という言葉に文句を付けていただいてかまわないし、よりよい言葉があると思えば置き換えていただきたい。


ではあるが、もっと積極的にプログラムの価値が0円だと考えるべき理由はある。

経済価値の共通認識など必要ではない。そもそも、売買が成立するのは、買う方はその商品が価格以上の価値があると思い、売る方はその商品が価格以下の価値ちと思っているから。経済価値の違いがあるから売買が成立する。

プログラムの価値(4) - suikyojin’s diary

合意という言葉のズレかもしれないが、せっかくなので乗っかりたい。


はっきり言って、プログラムに対してプログラマが思う以上の値打ちを付ける客は居ない。*1
id:suikyojinさん自身がおっしゃっているように

コストは比例して増えても、価値は比例して増えない

プログラムの価値(3) - suikyojin’s diary

これは 90点のプログラムを95点にしても40点のプログラムを45点にする以上には決して評価してもらえないということだ。*2
プログラマなら分かると思うが、90点を95点に持って行くには相当な努力(積み重ねたものも含め)が必要になる。 つまり。

徹底的に、スキルの差によってどれ程のパフォーマンス差が出るか示した

プログラマーの誇りを見せ付けろ - レベルエンター山本大のブログ

としても、いただける評価(対価)はそれに見合うことは無い。 当初の初心者プログラマー未満じゃないのか?。
技術が高度であればあるほど客との価格評価は大きくずれていく(加速度的に悪い方向に!)。


それが分かっていながら、プログラムの本当の値打ちとやらを高い報酬に結びつけようとするのか? ありえない。
得られる報酬をもって自己のスキルを評価してもらおうとしたら、あっというまに心がすり切れてしまう。


プログラムは「予算の中で作る」ものであり、対価とよぶならそれは問題解決に対してもらうもの。
プログラマのスキルや誇りはそれらの根拠になったとしても、お金によって計られるものではない。

*1:共通認識といったのはその意味。 同じ価値だと思う事ではない。

*2:量と質の違いがあるとしても、質は上がっても「別のもの」になるくらいでなければ価値は比例して増えない