そりゃ投資と負債は違う
ユーザーはシステムが欲しいのでは無く、ビジネス上の制約を(緩和|最適化|無効化)したいだけですから、システムは(当然プログラムも)コストです。 負債です。
→負債と投資とをごっちゃにしちゃいかんな。
投資と負債は違うよ - サンフランシスコ出羽守手記(masayangの日記
言葉足らずでよくわからんが…。
システム導入するときに運用コストを考えないタイプの人?
1億円かけてシステムつくれば1億の投資。
運用保守に年間1500万円で耐用年数5年なら7500万の負債。
システム導入は投資の結果として負債が手元に残る。
だから導入による効用は投資額+負債総額を上回るように計画しなくてはならない。
それともなぜ1億7500万円の投資ではなく、二つに分けるのかってこと?
これは単純に考え方の話。
車を買うときにガソリン代や修理費も予算に含めるのか?
プログラマーの9割(くらい)が違和感を感じる話
せっかくなので乗っからせてもらいます。
して欲しいと言われた とさせていただきます。 勝手に
RFPから300万円の見積! とさせていただきます。 勝手に。
で、運用保守の費用は毎月10万円 開発期間は3ヶ月 と(ry
ところが、現場へ到着したid:masayangさんはスペシャルなITスキルでそこにある「電卓とバナナ」を使って仕入れと発送と請求ができる特殊な方法を思いついてしまいました!
さらさらっと説明書を書いてみて、試してみて、うん確かにうまくいく。
当然ユーザーは「電卓とバナナでいい」と言いますが…。
さてid:masayangさん。いくら請求します?
ユーザーが資産(システム)を得るために費用を払っているのであれば0円でなければなりませんよね。*1
お疲れ様です。 私はid:masayangさんに焼き肉をおごって*2、電卓とバナナの使い方説明書に「システム」と書いて300万円で納品します。
でもって「私どもとしては将来の売上が減ってしまいますが、運用保守費用分はお支払いいただかなくて結構です。 そのお金はあなたのビジネスに使ってください」と伝えておきます。
ところで電卓とバナナは資産に入りますか?
システムがキャッシュフローを生むのではありませんよね。
キャッシュフローを生んでいるのは「仕入れ」「発送」「請求」のプロセスであり、それがITシステムによるかどうかはどうでもいいんです。
電卓とバナナで済むほうが嬉しいんです。
いやいや「電卓とバナナ」でできるかもしれないけど、それって継続可能?成り立つ前提条件は?顕在化してないリスクへの対応は?ラーニングコストは… とかいくらでも文句付けられそうですね。
そのために開発者が居るのだと思います。
ユーザーは「システムですべて解決できる」と思いがち。
しかしお財布は「バナナでやれ」と言ってくる。
システム構築能力と経験を持ったプロフェッショナルとして「どれだけバナナで済むか」ギリギリのラインを攻める能力こそが開発者のスキルであり付加価値であると、私はそう主張したいです。
ところで。
上記の例でもし「0円」と言ったらどうなるでしょう? って聞くまでもないですね。