システムは止まってもいい??

すべてじゃないけど、その通り。

あるとき隣の部署が担当していたPOSレジのシステムが停止したことがあります。
POSレジが動かなければ入金処理ができません。僕の隣の部署はそれはもう大騒ぎです。
そんなとき僕が相手をしていた本社側の担当者が「まぁ、お客様が買うなら売るさ。レジが止まろうが『申し訳ございません、お帰りください』とは言わないしね」と意外に平然として言っていたのです。
その店頭の凄みが完全に分かったとは言いませんが、僕なりに「企業がお金をもらうことは、システムを作る事や動かすこととは本質的に違うんだ」ということを感じたのです。

http://www.arclamp.jp/mt33/mt-tracback.cgi/2709

売上高数千億円規模の製造業で、メールサーバー障害により全社のメールが丸一日停止した際にも、そこの役員は「それで○○(製品)作るのになんか困るんか?」だったそうです。


エンジニアなら「こいつは話してもダメだ…」と感じる瞬間なんですが…。 これこそ日本のSIerが埋めなければならない溝だと感じてます。


じゃぁアジャイルが、リーンがその溝を埋める手助けになるのか?という問いには自信を持ってNOと言いたいです。

アジャイルもリーンも「どう作るか」の方法論であって「何を作るか」「なぜ作るか」を導き出してくれるものではありませんし、期待するのも筋違いです。


言い換えになりますが、特定の状況下で特定の要求を最適化するための手法です。(工学 なので)
「特定の状況下」を作ることが難しいからといって、その手法が死んでいるワケでもありません。
MVCのMと同様に、間違った適用が広まる事こそがその手法を死に導くものだと思います。